KOFシリーズにおける必殺技の出しやすさは、プレイヤーの技術や経験に大きく影響しますが、シリーズごとに微妙な違いが存在します。
本記事では、KOFシリーズの初期作品において、236コマンド(通称「波動拳コマンド」)を入力した後、どのレバー方向に入力しても必殺技が発動するかどうかを検証しました。
まず、KOF98では、236を入力後にレバーを4に入れてAまたはCを押しても、236コマンドの必殺技は発動しませんでした。この仕様を利用した「分割入力」も存在するほどです。
この仕様はKOF2002でも継承されており、KOF98~KOF2002、さらにはKOF98UMやKOF2002UMにおいても同様の挙動が確認されています。
つまり、KOF98で一応の完成を見せたこの入力システムが、以降の作品でも引き継がれていると考えられます。
それでは、KOF97以前の作品ではどのような挙動が見られるのでしょうか。今回は、236コマンドに焦点を当てて調査を行いました。
検証結果
以下は、各タイトルにおける236コマンド入力後のレバー方向別の結果です。
KOF94 闇払い
789→〇〇〇
4N6→〇〇〇
123→△△△
※KOF94は必殺技によって微妙に受付結果が異なる可能性があります。
KOF95 闇払い
789→〇〇〇
4N6→〇〇〇
123→〇〇〇
KOF96 荒咬み
789→〇〇〇
4N6→〇〇〇
123→〇〇〇
KOF97 荒咬み
789→〇〇〇
4N6→〇〇〇
123→〇〇〇
KOF98 荒咬み
789→×〇〇
4N6→×〇〇
123→×××
- 〇:どのタイミングでも必殺技が発動
- △:同時入力なら発動、レバー入力が先だと発動しない
- ×:同時入力でも発動しない
考察
結果からわかるように、KOF97以前のタイトルでは、レバーの入力方向にかかわらず必殺技が発動するケースが多いことが確認されました。
しかし、KOF98以降はシステムが変更され、一部の方向では必殺技が発動しなくなっています。この変更により、KOF98のシステムが他作品と一線を画すものとなり、以降の作品でも引き継がれています。
KOFシリーズにおけるレバー入力の違いを理解することで、技の出しやすさや戦略が変わってくることは間違いありません。今後もこのような細かい違いに注目し、より深い考察を続けていきたいと思います。